オクノ修という①

2023年3月15日拾得にてオクノ修ワンマンライブがあった。その日、私は修さんの鞄持ちとして同行することになっていた。

と言うのも、話はさかのぼる必要があるのだが、1年位前、私はなぜかひょんなきっかけから

修さんのギターをお預かりする事と相成り

古いギターを自宅にて所有していた。

今回はそのワンマンライブにあたって録音も兼ねていると言うので、念のためサブのギターを持ってきてほしいということでお供することになったのだ。

当日、私は少し早めに拾得に行って修さんと合流した。

準備のためギターのチューニングなどをしてギタースタンドなどちょっとしたことでも役に立ちたいと言う思いで、修さんの周辺を整えようとしていた。

ふと、周りの録音の準備なども見ていると、

ソールドアウトになっているワンマンで

世の中に流通するであろう録音も兼ねた日

それを1人でやるのだなぁと

思い心臓が潰されるような気持ちになった。

こんな状況だったとしても

僕はバンドやってるから、3人で気は少し楽だけど、修さんは1人だ。どんな気持ちなのだろうかと思いを馳せた。

リハーサルがある程度終わるとちょっと買い物に出かけますと修さんが言ったので私も行きますと言って一緒に出かけた。100メートルぐらい歩いたところで修さんはしんどいので行くのやめときますと言って、代わりにバナナと水を買ってきてほしいとお金を渡された。

僕はもちろんと、言ってスーパーまで小走りで歩いた。体調は万全ではない。こんなプレッシャーのある中1人で歌うと言うのはどんな気持ちなんだろうか。そんなことを思いながら水はどこのメーカーがいいのだろうかとどうでもいいことに気を配りながらまた拾得に引き返した。

つづく