本屋に

月一回、近所の本屋さんに行く。何か自分にとってピンとくるものがあれば、なるべく買うようにしている。

そして、我が家には積み上げられた本がたくさんある。読むのが遅いためそのようになるのだが、もう買うのをやめようかなと思ったときに、読書家の先生から「本は読まなくてもいい積み上げる本の背表紙の題名を読むだけでも意味があるんだ」と言われて、うーん。わはは。

でも確かに、自分の読みたいと思った本が身近にあるのは、何か良いと思う。

本といっても、千差万別。本を眺めていると、どのような色で、どのような質感で、どのような字体で…と、改めて本を書くことだけでなく、本という形にしたことの大変さが伝わってくる。

言われているように、背表紙の題名を眺めているだけでも、一片の詩を読んでいるようなのだ。

曲を作る側として、私は題名をつけるのが好きだ。名前をつけると言うのだろうか。君はこういう名前だよと、その単語から物語が広がっていくような気がするのです。

そして、私は今日も、このソファーの上に寝転がり積み上げられた本のタワーを眺めているのでした。